□◎×△☆○◇※?
えっ?ごめんなさい。もう一度お願いできますか?
いつもこんな風に聞き返されて、もう自分にうんざりします。
分かります。私も昔はそうでした。でも、鍛えられますよ✨
- よく聞き返される
- 姿勢が悪い時が多い
- 口呼吸=口がポカンと開いている時が多い
- 「表情が硬い」と言われることが多い
- 早口(と言われる)
- 疲れていないのに「疲れてる?」、怒っていないのに「怒ってる?」と言われる
- 常に舌が下あごについている
いかがでしたか? 2つ以上当てはまっていた方は要注意です⚠️
ビジネスや家庭でも、聞き間違えは思わぬミスにつながりかねず、絶対に直しておきたいところです。
私自身も、20年前に自分の話す姿を映像で見て、「こんなに滑舌が悪かったのか!だから家族から何度も聞き返されるのか!!」と愕然としました。ただ、そこからトレーニングを重ね、現在は「いい声だね」「滑舌がいいね」とお褒め頂くようになり、ボイストレーナーとして活動しています。
本記事では、そもそも滑舌とは何か。そして、滑舌が悪い原因とそのトレーニング方法などをお伝えします🤗
本記事の内容を実践していただければ…
①聞き取りやすい声
②説得力のある声
③聞き手に心地よい声
が手に入ります!!!
そもそも滑舌とは?
そもそも滑舌とは、どういう意味かご存知ですか?
アナウンサー・俳優などが口の動きを滑らかにするために行う発音の練習。転じて、発音や発声がはっきりとしていて滑らかなこと。また、そのような話し方。
デジタル大辞泉(小学館)
そうなんです! もともと、アナウンサーや俳優などの専門用語でしたが、次第に市民権を得て、広まってきました。
そして、コミュニケーション能力向上の機運の高まりとともに、滑舌を気にされるビジネスパーソンが増えてきたというのが、私個人の肌感覚です。
滑舌が悪い原因
その1.口が開いていない
滑舌の悪い方に一番多いのが、そもそも口が開いていないということです。
では、なぜ口が開いていないのでしょうか。
それは、口の周りの筋肉:口輪筋、及びその周辺の筋肉:表情筋が弱っている or 固まっている→使えていないからです。(各種筋肉は後述しています)
加えて、コロナ禍のマスク生活で「喋るな」と言われて、話すことをしばらく控えていたわけですから、なおさらです。使わなかった筋肉は当然落ちてしまいます。腹筋だって背筋だって脚力だって、同じですよね。
その2.舌が動いていない
続いて多いのが、この舌が動いていないパターンです。
滑舌というのは、「滑らかな舌」と書きます。つまり、はっきり話すためには、それだけ舌の動きが重要なのです。
そして、日本語の50音には正しい舌の位置・舌の動きがあります。しかし、その正しい位置に舌を持ってくるだけの/正しい動かし方をするだけの、舌の筋力がないという方がたくさんいらっしゃいます。
突然ですが、あなたは日頃舌はどの位置についていますか?
ん?気にしたことないですが、下あごにいますかね。
残念。それは「落ち舌」といって、良くない傾向です。正しくは下のイラストの通り、舌全体が上あごに付いている状態です。
その3.早口
早口で話すと、どうしたって聞き取りにくくなります。そして、話すのが苦手→その場を早く終わらせたいと焦る→結果的に早口になる→評判を落とすという悪循環も、多く見受けられます。
大変失礼な言い方ですが、滑舌がよくない方に早口で話されると、聞き手にとってはとても迷惑。「タイパ」(タイムパフォーマンス)が叫ばれる時代、早口で話すことが推奨される場面もあるようですが、それは滑舌がいい方のみが許されること。もしタイパを重視したいなら、滑舌を鍛えてからにしましょう!
滑舌を鍛える!トレーニング4選
それでは、実際にコエハピでも実践している、滑舌を鍛えるトレーニングの一例を紹介していきましょう。是非トライしてみてくださいね!
その1.口を開く表情筋トレーニング
口を大げさなほど大きく開けて「あいうえお」と、おっしゃってください!
唇・口・舌ばかりでなく、頬の筋肉も動いたのではないでしょうか。
実際、顔にはこれだけの筋肉があり、中でも◯で囲んだ筋肉は、特に発声時よく使います。
それらを鍛えるのが、「あいうべ体操」です。矢印の方向にとにかく思いっきり、口と舌を引っ張るように動かします。
ただし、注意点が一つ⚠️ いつもの会話でここまで引っ張るのは、力の入れ過ぎとなり、NGです。あくまでもストレッチ・筋トレにすぎません。足を前後に伸ばすストレッチをしたとしても、日頃そこまで大股で歩くと危険ですよね。それと同じです。
ただ、トレーニング後は、口が開けやすくなったり、いつもより数mm口が開いていたりするなどの効果が、期待できます。
その2.舌を鍛える舌ストレッチ
舌も筋肉です。骨は一切ありません、牛タンも同じですよね(笑)つまり鍛えることができます。
舌ストレッチは、コエハピのテキストには10種類近く掲載しておりますが、本記事では前述の「落ち舌」改善に効果テキメンの、舌ポッピングをご紹介します。
- まず、舌の先をスポット(上の前歯裏の少しくぼんだ部分)に置く
- 舌全体を上あごに吸い上げる:イメージは吸盤(舌)が壁(上あご)に吸い付く感じ!
- 舌で上あごを弾くように、舌を下に下ろす。その時、「ポンッ」と音が出るとOK。
これら3段階をゆっくり行ってください。①②だけなら音もしませんので(①②だけでも十分効果大)、いつでもどこでもできるお手軽なトレーニングとしてオススメです。②で舌全体が上あごに付かない場合は、下あごを指で押して支えてあげて感覚をつかんでください。
そして、日頃話していない時に、力を入れずとも自然な状態で、常に舌が②の状態をキープできるようになるのが理想です。
その3.母音発声法
母音だけで発声する方法で、もともとは劇団四季で始まったものが、コエハピはじめ多くのアナウンススクール・話し方教室で取り入れられています。
(例)
・こんにちは→おんいいあ
・よろしくお願いいたします→おおいうおえあいいあいあう
このような具合です。ちなみに、「ん」は母音法に変換しても、そのまま「ん」と発音してください。
実際には、あなたが発音しにくかった/言い間違えてしまった言葉を、上記にならって母音に変えるのがオススメです。末尾の早口言葉でもトライされるといいですよ😄
- 母音のみでゆっくり発音。
- 母音のみで、①から少しずつスピードを速め、最終的にはいつものスピードまで戻す。
- 本来の言葉に戻してゆっくり発音。
- 本来の言葉・本来のスピードに戻して発音。
このようなやり方で進めてみてください。当初より言いやすくなっているはずです。
その4.”遅”口言葉
えっ?早口言葉じゃないんですか?
はい、そうなんです! 慣れないうちから、早口言葉をただ早く言っているだけでは、ほとんど意味がありません!!
前述の通り、日本語の50音それぞれに、正しい舌の位置や使い方・口の開け方があります。それが身に付いていない=確実にできていないうちに、早口言葉を言っても意味がないと考えております。
それよりも、【ゆっくり・はっきり・丁寧に】が大切!!しっかり言えるようになってから、少しずつ早くしていくのが賢明です。言葉も人生も急がば回れ!?
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本記事では、「声も顔も美しく!表情筋トレーニング4選」と題して、各種表情筋トレーニングのやり方・効果などをお伝えしました。やってみられたご意見・ご感想なども、本記事の下のコメント欄よりお待ちしております。
特に、プレゼンや面接など本番前にやって頂くと、口周りや舌が軽くなるはずで、私もレッスン前に準備をしながらやっております(笑)
ただし、効果の現れ方には個人差がありますが、数週間~数カ月続けても効果が見れない場合は、ぜひレッスンにてご相談ください。500人の声を変えてきたプロの耳と目でじっくり観察し、改善策をご提案します。
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